1 事業概要 熊本市交通局では、「熊本市交通事業中期経営収支プラン(計画期間:平成28年度~31年度)」を策定し、経営の基 本方針として「安定的な企業経営の推進」、「安全で快適な運行の強化」、「公共交通機関全体の利用促進」の3つを柱と し、様々な取り組みを実施しています。 平成29年度は、電車車内のドライブレコーダーを更新し、安全運行の強化を図るとともに、乗降者数が増加傾向にある 新水前寺駅前電停付近に渡り線を設置し、折り返し運行ができる環境整備や市電ロケーションシステム「熊本市電ナビ」の モニターを主要8電停に設置するなど利便性の向上を図る取り組み等を行いました。 その結果、経営目標として掲げている経常収支比率は113.7%(目標値:100.1%)となり、目標を達成することができ ました。 これからも、一層の経営効率化と利便性向上に努め、利用者に満足いただけるサービスを将来にわたり安定的に提供 できるよう努めていきます。 <<平成29年度の主な取り組み>> ・新水前寺駅前電停渡り線新設工事 ・新水前寺駅前電停から国府電停間の軌条更換工事 ・市電ロケーションシステム「熊本市電ナビ」のモニターを主要8電停に設置 ・ドライブレコーダー更新(増設含む。) ・上熊本駅前電停災害復旧工事(震災復旧関連) ・市電軌道敷及び上熊本車庫内線路復旧工事(震災復旧関連) (参考)業務の概要
区 分 | 電 車 | 営業キロ(km) | 12.092 | 運行系統(本) | 2 | 車両数(両) | 54 | 年間走行キロ(km) | 1,780,149 | ※平成30年3月31日現在 2 営業成績 平成29年度は、利用者のニーズに合せたダイヤの見直しにより年間走行距離は減少したものの、宿泊を伴う観光客の増加 や、新水前寺駅前の結節等の効果が次第に現れており、乗客数は前年度に比べ385千人(3.6%)増の11,094千人となりま した。運賃収入も乗客数の増加に伴い、前年度に比べ48百万円(3.1%)増の1,595百万円となりました。 (参考)過去10年間の乗車人員と運賃収入の推移
区 分 |
20年度 |
21年度 |
22年度 |
23年度 |
24年度 |
25年度 |
26年度 |
27年度 |
28年度 |
29年度 |
乗車人員
(千人) |
9,568 |
9,241 |
9,537 |
10,194 |
10,287 |
10,896 |
10,877 |
11,031 |
10,709 |
11,094 |
運賃収入
(百万円) |
1,133 |
1,090 |
1,127 |
1,200 |
1,212 |
1,278 |
1,303 |
1,406 |
1,547 |
1,595 |
|

3 事業収支
平成29年度決算概要 (単位:千円)
項 目 |
電 車 |
収 益 的 収 支 |
収 入 |
営 業 収 益 |
1,714,093 |
営 業 外 収 益 |
539,788 |
特 別 利 益 |
44,220 |
計 |
2,298,101 |
支 出 |
営 業 費 用 |
1,952,166 |
営 業 外 費 用 |
29,804 |
特 別 損 失 |
58,379 |
計 |
2,040,349 |
損 益 |
営 業 損 益 |
△
238,073 |
経 常 損 益 |
271,911 |
純 損 益 |
257,752 |
資 本 的 収 支 |
収 入 |
企 業 債 |
222,900 |
他 会 計 補 助 金 |
83,600 |
そ の 他 |
22,968 |
計 |
329,468 |
支 出 |
建 設 改 良 費 |
244,592 |
企 業 債 償 還 金 |
291,650 |
そ の 他 |
105,000
|
計 |
641,242 |
収 支 差 額 |
△
311,774 | ※収益的収支は税抜き、資本的収支は税込み 4 決算書 |