令和7年度(2025年度)熊本市交通事業会計予算は、収益の大半を占める運賃収入において、乗車人員は、コロナ前の実績値を目標とした上で6月以降は200円への運賃改定の影響により逸走率1.3%を加味し、令和6年度当初予算から約1億8,900万円増の約20億3,200万円を見込んでいます。 しかし、減便等による乗車人員の回復鈍化・減少、人件費・物価高騰といった収支悪化要因に加え、安全対策への新たな投資や会計年度任用職員の処遇改善といった喫緊の課題にも対応する必要があるため、一般会計からの支援を受け、それも含めた収益の合計は約29億7,300万円となりました。 対して費用は約26億2,400万円となり、約3億4,900万円の収支差額を見込んでいます。
主要事業については、安全対策として、ドア開け走行防止のためドアエンジンを更新するほか、引き続き運輸局からの指示を受けた軌道の修繕を進め、新たな点検器具を導入するなど脱線対策にも取り組んでいきます。 また、引き続き、「熊本市交通局経営計画(2021~2028)」に基づき、老朽化した軌条の更換や車両の延命化など計画的な施設改修の実施を行うほか、昨年度に引き続き3両編成の新型車両を2編成導入し、朝夕ラッシュ時の輸送需要への対応やバリアフリー対応車両の充実を図ります。
詳細については以下のとおりです。
【乗車人員と運賃収入】 乗車人員 : 11,288千人(対前年度当初予算増減 △124千人) 運賃収入 : 2,032,322千円(対前年度当初予算増減 +189,786千円)
【令和7年度の主な事業】 ・安全対策(ドアエンジン更新、軌条の肉盛溶接、軌道整生、新たな点検器具の導入 等) ・軌条更換工事(市役所前交差点、神水渡線) ・多両編成車両導入事業(車両製造、R8分車体フレーム製作 等)
【令和7年度予算概要】 (単位:千円)
項 目 |
予算額 |
収益的収支 |
収 益 |
営業収益 |
2,146,572 |
営業外収益 |
824,283 |
特別利益 |
2,565 |
収益合計 |
2,973,420 |
費 用 |
営業費用 |
2,564,375 |
営業外費用 |
60,046 |
特別損失 |
0 |
費用合計 |
2,624,421 |
損 益 |
営業損益 |
△417,803 |
経常損益 | 346,434 |
純損益 |
348,999 |
資本的収支 |
収 入 |
企業債 |
1,006,100 |
国(県)補助金 |
467,252 |
他会計補助金 |
262,820 |
工事受託金 |
0 |
収入合計 |
1,736,172 |
支 出 |
建設改良費 |
1,629,007 |
企業債償還金 |
397,180 |
その他 (出捐金・長期借入金・予備費) |
222,000 |
支出合計 |
2,248,187 |
収支差額 |
△ 512,015 |
※予算は税込み
【予算書、予算に関する説明書】 |