1 事業概要 熊本市交通局では、将来にわたって安全で快適な運行サービスを提供するため、市電利用者の利便性向上や安全面の確保 に向けて様々な取組を進めるとともに、令和3年3月には、経営の基本方針と総合的な取組方針を示した「熊本市交通局経 営計画(2021~2028)」を策定しました。計画作成中であった令和2年度は、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行 し、緊急事態宣言等が出され人々の移動が抑制される中、市電の乗車人員もコロナ禍前と比べ、大きく減少しました。 交通局では、このような状況に対し、毎日の車両清掃時のつり革や手すり等の消毒をはじめ、感染を拡大させないための 努力を続けてまいりました。これからも、ご利用の皆様が安心して快適にご乗車いただけるよう環境整備に努めるととも に、持続安定的で自立した経営を目指し、経営基盤の強化に努めて参ります。 <<令和2年度の主な取り組み>> ・国府電停付近の軌条更換 ・熊本駅前広場整備にあわせた電停改良工事 ・窓口でのキャッシュレス決済サービスの開始 ・新型コロナウイルス対策事業 (乗車スペース確保のための座席の改修、抗ウイルス液を用いた車内コーティング、 車両空調への抗菌・抗ウイルスフィルターの設置など) (参考)業務の概要
区 分 | 業 務 量 | 営業キロ(km) | 12.092 | 運行系統(本) | 2 | 車両数(両) | 54 | 年間走行キロ(km) | 1,654,935.7 | ※令和3年3月31日現在 2 営業成績 乗車人数は、新型コロナウイルス感染症の影響が出始めた令和2年2月から令和元年度と比べて大きく減少し始め、 4月・5月には60%を超える減少率となり、その後も、コロナ禍前の水準に戻ることはなく、令和2年度年間総数としては 39%減の6,734,880千人となりました。同じく運賃収入においても、38%減の979,054千円となりました。 (参考)過去10年間の乗車人員と運賃収入の推移
区 分 |
H23年度 | H24年度 | H25年度 | H26年度 | H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 |
乗車人員
(千人) |
10,194 | 10,287 | 10,896 | 10,877 | 11,031 | 10,709 | 11,094 | 11,080 | 11,008 | 6,735 |
運賃収入
(百万円) |
1,200 | 1,212 | 1,278 | 1,303 | 1,406 | 1,547 | 1,595 | 1,595 | 1,577 | 979 |
|
3 事業収支 (単位:千円)
項 目 |
令和2年度決算額 |
収益的収支 |
収 入 |
営業収益 |
1,083,842 |
営業外収益 |
712,131 |
特別利益 |
20,069 |
計 |
1,816,042 |
支 出 |
営業費用 |
1,968,090 |
営業外費用 |
23,663 |
特別損失 |
28,874 |
計 |
2,020,627 |
損 益 |
営業損益 |
△
884,248 |
経常損益 |
△
195,780 |
純損益 |
△
204,585 |
資本的収支 |
収 入 |
企業債 |
141,700 |
他会計補助金 |
112,481 |
国(県)補助金 |
14,899 |
工事受託金 |
83,731 |
計 |
352,811 |
支 出 |
建設改良費 |
301,970 |
企業債償還金 |
360,126 |
その他 |
112,000
|
計 |
774,096 |
収支差額 |
△
421,285 |
※収益的収支は税抜き、資本的収支は税込み 4 決算書 |