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お知らせ

女性専用車両試験導入の結果について

最終更新日[2020年12月17日]
 

はじめに

 令和2年(2020年)9月14日(月曜日)から、市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、女性が安心してご利用いただける環境を提供するために、一部の時間帯及び車両で女性専用車両の試験導入を実施しております。

 試験導入期間中に実施した利用者アンケートの結果及び運行状況並びに女性専用車両の今後については次のとおりです。

 

女性専用車両試験導入の背景

 交通局では、これまでも市電車内に防犯カメラを設置し、乗務員や車内カメラでの監視を行うなど、痴漢、盗撮等の迷惑行為防止に取り組んでおり、また、事案が発生した場合には、迅速に警察に連絡するとともに、関係者の確保、車内カメラの映像等の提供及び乗務員等の事情聴取など警察の捜査に協力を行っています。

 しかしながら、市電車内における迷惑行為が毎年発生し、その件数も減少しないことから、更なる迷惑行為防止の取り組みの一つとして女性専用車両の試験導入を行うこととなりました。


【市電車内における迷惑行為件数の推移】

迷惑行為件数











※R2年度は12月10日現在 
※上記件数は、警察が捜査のために市電車内カメラ映像の閲覧照会により把握した件数
※交通局が認知している迷惑行為件数は全て男性から女性に対する迷惑行為
 

試験導入の概要

1目 的

 市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、女性が安心してご利用いただける環境を提供する。

2試験期間  令和2年(2020年)9月14日(月曜日)~12月28日(月曜日)

3運行時間帯 平日の午前7時~9時までの間

4対象車両  低床車両(2両編成)の進行方向に対し後方の車両

5運行本数  上下合わせて8本

       A系統上り(健軍町⇒熊本駅前・田崎橋)2本、A系統下り(熊本駅前・田崎橋⇒健軍町)3本

       B系統上り(健軍町⇒上熊本)2本、B系統下り(上熊本⇒健軍町)1本

6女性専用車両の利用について 

 女性以外に次のお客様は通常どおりご利用いただけます。

 ただし、女性専用車両は任意のご協力をお願いするもので、性別によって乗車を拒否するものではございません。

 (1)小学生以下の利用者

 (2)障がい者(介護者を含む)

  

試験導入の結果① 女性専用車両に関するアンケート調査の結果

  令和2年(2020年)11月4日(水曜日)及び11月9日(月曜日)に市電利用者に対し3,000枚のアンケート用紙を配布し、11月24日(火曜日)までに郵送又は乗務員へ回答いただく利用者アンケートを実施いたしました。
 その結果、約700人の利用者からご回答をいただき、男性の約5割、女性の約7割が「女性専用車両」に賛成しており、また、女性の約7割が「女性専用車両を導入することで安心して市電を利用できる」と回答いただきました。
 一方、男性の約3割、女性の約1割の方が女性専用車両に反対と回答しており、その理由として「一般車両が混雑する」と挙げられた方が最も多い結果となりました。

 アンケート調査結果の詳細については次のとおりです。
 添付資料 女性専用車両に関するアンケート調査結果 新しいウィンドウで(PDF:1.66メガバイト)
 

試験導入の結果② 運行状況結果(女性専用車両の利用状況・混雑状況・安全性の確保)

【女性専用車両の利用状況について】

 調査期間:令和2年(2020年)9月14日(月曜日)~11月30日(月曜日)の平日

 調査方法:車掌によるカウンター集計 

 女性専用車両1本あたりの平均延べ利用者数は女性が46人で、女性以外が9人という結果となりました。

 導入初日を除けば、導入後から一定して女性にご利用頂いている状況にあり、女性以外の利用者についても、女性専用車両の認知度が高まるについて減少傾向にあります。

 

 【女性専用車両の利用状況】

 女性専用車両の利用状況

【女性専用車両と一般車両の混雑状況について】

 女性専用車両の試験導入にあたり、女性専用車両(低床電車の後方車両)と一般車両(低床電車の前方車両)の混雑状況が導入前と導入後でどのくらい差が発生するのか、車内カメラを活用して調査したところ、もともと、低床電車(2両編成車両)の場合、先頭車両のほうが混雑しており、試験導入の前後で比較しても乗車人数の不均衡について大きな変化は見られませんでした。

 

 検証結果の詳細については次のとおりです。

 添付資料 女性専用車両試験導入における混雑状況の検証結果について 新しいウィンドウで(PDF:489.8キロバイト)


【運行における安全性の確保について】

  女性専用車両の導入により運行が遅延する、または、利用者同士のトラブルになるなどの問題は1件も発生しませんでし
 た。
 

電話・メール等でのご意見

 女性専用車両の試験導入期間中に電話やメール等でもご意見をいただきました。

 特に県外からのご意見が多く、頂いたご意見の約8割が女性専用車両に対し反対意見でした。

 反対理由は、「男女差別にあたる」、「任意協力なのに女性専用という表記はおかしい」というご意見を多くいただきました。

 

 電話・メール等でいただいたご意見の詳細については次のとおりです。

   添付資料 女性専用車両に関するご意見概要(電話・メール等) 新しいウィンドウで(PDF:489.8キロバイト)

  

女性専用車両の今後について

 今回の試験導入の結果、試験導入前に懸念された、運行における安全性の確保や女性専用車両と一般車両の混雑状況の不均衡などの課題については、特段支障がないことがわかりました。

 また、試験導入期間中に実施した利用者アンケートでは、男女ともに半数以上が女性専用車両に賛成し、女性の約7割が女性専用車両があることで安心して市電を利用できると回答していることから、女性専用車両が安心して市電を利用できる環境の提供に寄与していることが確認できました。

 一方、男性の約3割、女性の約1割の利用者が導入に反対と回答しており、その理由として「一般車両が混雑する」と挙げられた方が最も多く、利用者によっては不便さを感じており、また、電話・メール等では、特に県外の方から「男女差別にあたる」、「任意協力なのに女性専用という表記はおかしい」などの反対意見もいただきました。

 ほかにも、迷惑行為を防止する取り組みに関して、車内放送等を活用した防犯啓発や車内カメラの設置などの要望も多くいただきました。


 これまでの結果を踏まえ、さらに多くの利用者からのご意見を伺い、引き続き検討を深める必要があると判断し、令和2年12月28日(月曜日)までとしていた試験導入の実施期間を令和3年(2021年)3月31日(水曜日)まで延長いたします。

 また、延長にあたっては、今回いただいたご意見を踏まえて、令和2年1月4日(月曜日)から、より任意協力とわかりやすい「女性優先車両」に表現を改めたうえで実施いたします。

 加えて、今回、試験導入期間中の女性専用車両が運行する時間帯に迷惑行為が1件発生したことからも、女性専用車両導入だけで迷惑行為を防止することは難しいため、車内カメラの搭載について、利用者に強く認識してもらえるよう、わかりやすい表示に改めて抑止効果を高めるとともに、車内放送等を活用した防犯啓発にも取り組みます。


このページに関する
お問い合わせは
交通局運行管理課
電話:096-361-5241
ファックス:096-361-5258
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