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お知らせ

女性優先車両試験導入の結果について

最終更新日[2021年3月18日]
 

はじめに

 令和2年(2020年)9月14日(月曜日)から、市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、女性が安心してご利用いただける環境を提供するために、一部の時間帯及び車両で女性優先車両の試験導入を実施しております。

 当初は、試験導入の実施期間を令和2年12月28日(月曜日)までとしておりましたが、さらに多くの利用者からご意見を伺い、引き続き検討を深める必要があると判断し、令和3年(2021年)3月31日(水曜日)まで期間を延長いたしました。

 また、延長にあたっては、それまでにいただいたご意見等を踏まえ、より任意協力とわかりやすい「女性優先車両」に表現を改めるとともに、車内カメラの搭載について、利用者に強く認識してもらえるよう、わかりやすい表示へ変更し、加えて、車内放送を活用した防犯啓発を開始いたしました。

 今回は、実施期間延長後に実施した2回目の利用者アンケートの結果、前回公表した運行状況の進捗及び今後の取り組みについて取りまとめましたのでお知らせいたします。


 ※前回の試験導入の結果についてはコチラをご覧ください。 
 

女性優先車両試験導入の背景

 交通局では、これまでも市電車内に防犯カメラを設置し、乗務員や車内カメラでの監視を行うなど、痴漢、盗撮等の迷惑行為防止に取り組んでおり、また、事案が発生した場合には、迅速に警察に連絡するとともに、関係者の確保、車内カメラの映像等の提供及び乗務員等の事情聴取など警察の捜査に協力を行っています。

 しかしながら、市電車内における迷惑行為が毎年発生し、その件数も減少しないことから、更なる迷惑行為防止の取り組みの一つとして女性優先車両の試験導入を行うこととなりました。


【市電車内における迷惑行為件数の推移】

迷惑行為件数の推移












※R2年度は令和3年3月1日現在 
※上記件数は、警察が捜査のために市電車内カメラ映像の閲覧照会により把握した件数
※交通局が認知している迷惑行為件数は全て男性から女性に対する迷惑行為
 

試験導入の概要

1目 的

 市電車内における迷惑行為(痴漢・盗撮等)の防止を図り、女性が安心してご利用いただける環境を提供する。

2試験期間  令和2年(2020年)9月14日(月曜日)~3月31日(水曜日)

3運行時間帯 平日の午前7時~9時までの間

4対象車両  低床車両(2両編成)の進行方向に対し後方の車両

5運行本数  上下合わせて8本

       A系統上り(健軍町⇒熊本駅前・田崎橋)2本、A系統下り(熊本駅前・田崎橋⇒健軍町)2本

       B系統上り(健軍町⇒上熊本)2本、B系統下り(上熊本⇒健軍町)2本

6女性優先車両をご利用いただける方 

 (1)女性

 (1)小学生以下の利用者

 (2)障がい者(介護者を含む)

   ※ただし、女性優先車両は任意協力によるもので、性別によって乗車を拒否するものではありません。

  

試験導入の結果① 第2回女性優先車両に関するアンケート調査の結果

  令和3年(2021年)2月1日(月曜日)、2月2日(火曜日)に市電利用者に対し2,589枚のビンゴ型(トムソン型)アンケート用紙を配布し、2月8日(月曜日)までに乗務員へ回答いただく2回目の利用者アンケートを実施いたしました。
 その結果、1,852人の利用者から回答をいただき、男性の約7割、女性の約9割が「女性優先車両」に「賛成」又は「どちらかと言えば賛成」という結果でした。
 一方、男性の約3割、女性の約1割の方が女性優先車両に「反対」又は「どちらかと言えば反対」と回答しており、その理由として「一般車両が混雑する」と挙げられた方が最も多い結果となりました。

 アンケート調査結果の詳細については次のとおりです。
 添付資料 第2回アンケート結果 新しいウィンドウで(PDF:845キロバイト)

 

試験導入の結果② 運行状況結果(女性優先車両の利用状況・混雑状況・安全性の確保)

【女性優先車両の利用状況について】

 調査期間:令和2年(2020年)9月14日(月曜日)~3月12日(金曜日)の平日

 調査方法:車掌によるカウンター集計 

 女性優先車両1本あたりの平均延べ利用者数は女性が42人で、女性以外が8人という結果となりました。

 導入初日を除けば、導入開始から一定して女性のお客様にご利用頂いており、新型コロナウイルスの感染が拡大した12月中旬から2月中旬にかけては、全体の利用者数が一時減少しましたが、熊本県独自の緊急事態宣言解除後は利用者数も少しずつ戻っています。

 また、女性以外の利用者についても、女性優先車両の認知度が高まるについて減少傾向にあります。

 

 【女性優先車両の利用状況】

 女性優先車両利用者数

【女性優先車両と一般車両の混雑状況について】

 女性優先車両の試験導入にあたり、女性優先車両(低床電車の後方車両)と一般車両(低床電車の前方車両)の混雑状況が導入前と導入後でどのくらい差が発生するのか、車内カメラを活用して調査したところ、もともと、低床電車(2両編成車両)の場合、先頭車両のほうが混雑しており、試験導入の前後で比較しても乗車人数の不均衡について大きな変化は見られませんでした。

 

 検証結果の詳細については次のとおりです。

 添付資料 女性優先車両試験導入における混雑状況の検証結果について 新しいウィンドウで(PDF:504キロバイト)


【運行における安全性の確保について】

  女性優先車両の導入により運行が遅延する、又は利用者同士のトラブルになるなどの問題は1件も発生しませんでした。
 

電話・メール等でのご意見 

 女性優先車両の試験導入期間中に電話やメール等でもご意見をいただきました。

 前回の公表(12月1日)以降、3月12日までに、新たに18件の意見をいただき、約5割が女性優先車両に対し反対意見でした。

 反対理由は、「女性優先車両をつくるなら、男性優先車両も作るべき」、「他の車両が混雑し、車内が密になる」、「そもそも迷惑行為防止ならない」というご意見を多くいただきました。

 

 前回公表後にいただいた、電話・メール等でいただいたご意見の詳細については次のとおりです。


今後の取り組みについて

 これまで半年間の試験導入の結果、試験導入前に懸念された、運行における安全性の確保や女性優先車両と一般車両の混雑状況の不均衡などの課題については、特段支障がないことがわかりました。

 また、試験導入期間中に実施した2回の利用者アンケート両方で、男女ともに女性優先車両に対し「賛成」又は「どちらかと言えば賛成」と回答した人が過半数を超えており、2月に実施した直近のアンケートでは、11月に実施した1回目のアンケートより、男女ともに「賛成」又は「どちらかと言えば賛成」と回答した割合が増加しております。

 加えて、1回目のアンケートにおいて、女性の約7割が女性優先車両があることで安心して市電を利用できると回答していることから、女性優先車両が安心して市電を利用できる環境の提供に寄与していることが確認できました。

 以上、これまでの結果を踏まえ、令和3年(2021年)4月1日(木曜日)から女性優先車両を本格導入いたします。

 また、迷惑行為は運行している全ての時間帯で発生していることから、引き続き車内放送等を活用するなど積極的に防犯啓発に取り組むとともに、今後は、新たに多両編成車両導入に合わせて女性優先車両を増車することを検討するなど、誰もが安全、安心に利用できる環境の提供に努めてまいります。


  ※令和3年(2021年)4月1日からの運行内容についてはコチラ



このページに関する
お問い合わせは
交通局運行管理課
電話:096-361-5241
ファックス:096-361-5258
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